キャビティーのはなし
アンテナのSWRを気にすることは良くあることだと思う。

送信機 → 分布定数キャビティー → SWR計 → アンテナと接続して分布定数キャビティーの同調を取るとSWRが下がる。
これは送信機からSWR計までの経路の乱れではなく主送信波から離れたスプリアスを、キャビティーが出て行かないように頑張ってくれているおかげだ。
SWR計やアンテナは送り込まれた信号に対して正直に振舞うから、アンテナに同調しないスプリアスはSWRの悪化として示してくれるので、アンテナに同調した波だけを送ってやればSWR計の値は下がる。こうした現象は普通のトランシーバーや普通のアンテナでも当たり前に起こっているのでSWR計を用いたアンテナの調整には注意したほうがいい。この事は等価λ/2の整数倍の同軸長の話とは別物だ。

逆の事例で、今度は受信時の話だが半導体トランシーバーになってから、いちいち同調を取ることはしないだろう。そうしたアマチュア機の広帯域受信では周波数の離れた強力信号の影響を受けてノイズフロアが上がってしまう。そんな時にキャビティーを挿入すると受信周波数が静かになり了解度が上がる。ましてや受信プリアンプなどを使用するのであればその効果は顕著になる。

キャビティーは能動素子を持たないが、効果は期待できるので使用をお勧めする。
  • がたがたラジオ
  • 2014/07/10 (Thu) 16:02:45

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